太郎を眠らせ、太郎の屋根に

9日、10日と東北へ釣りにいってきました。(写真は→岩手釣行/宮城釣行) 1日目は少し雨は降りましたが、増水するほどでもなく、まあまあ楽しく釣りできました。 2日目は弱い雨が降り続いていたため、岩手から宮城へ移動し、午前中、川の様子を見て回りまし…

川の写真とGoogle+

5月最終週に飛騨高山、6月第1週に三重県へ「帰省&釣り」に行ったときの写真を、川のアルバム(Picasa)にアップしました。(「飛騨高山庄川・小鳥川支流」「三重県櫛田川水系」) なんて、わざわざ言うほどもないへなちょこスマホスナップですけど。 フライ…

東京電力・奈川渡ダム周辺(長野県)

東京から車で飛騨高山市へ向かう際、中央道を松本ICで降りて梓川*1 沿いに国道158号線を走ると、東京電力の「梓川3ダム」*2に出会います。 →奈川渡ダム周辺の地図(PCならスクロールOK) だんさん実家が高山市なもので、たまに通るのですが、先週、少し写真…

鉱滓ダム

先日、こんな事故がありました。 ■未処理廃水が目屋ダムに流出(2012年4月16日付東奥日報) 県は15日、西目屋村砂子瀬にある旧尾太(おっぷ)鉱山の廃水処理施設で、マンガンや亜鉛などの重金属を含んだ未処理の廃水が流出し、目屋ダムのダム湖に流れ込んで…

「発電」という「目的」

震災以来、再生可能エネルギーって言うのかな、小水力発電みたいなのがトレンドです。 おおむね前よりはいい傾向なのかもしれません。メガソーラーとか、わけわかんない事業もたくさんありますが、まあそれも過渡期として。 が、「発電」が、変な錦の御旗に…

川ニュースの見出しに悩む

川に関するニュースなどをツイートするとき、迷うことがあります。 自分のメモ代わりでも、人目に触れますから、多少考えます。 ニュースソース*1や地域の表示*2がわかりにくいこともありますが、一番の問題は、見出し。 記事のタイトル、あるいはヘッドライ…

イワナの謎を追う

動物生態学に基づき、北海道のアメマスとオショロコマを中心に、棲み分けや競争について考察…とか言うとカタイですが、生き生きとした好奇心でいっぱいの著者の人柄がにじみ出て、とても楽しい読み物になっています。 1984年初版の古い本ながら、まったく古…

「球磨川川辺川流域でダムが無くなりつつある理由」

先日、熊本県で行われた川辺川住民団体による新年会で採択されたアピール文を、某MLから転載します。*1 「球磨川川辺川流域でダムが無くなりつつある理由」が、胸を打ちます。 新春アピール 私たち、球磨川川辺川の流域住民はこれまでダムによらない治水対策…

The way we were.

八ッ場ダム継続を伝える読売新聞のニュース「待ちわびた前進に拍手/八ッ場建設継続」に、京都大学名誉教授の今本氏の言葉が載っていました。 今本氏は、「ダム検証のあり方を問う科学者の会」の共同代表でもあります。 前田国交相と大学の同級生で、ダム建…

ちょっと思い直し

おととい書いた川の本のこと、「待てよ」と、少し思い直しまして。 新たにある川の「自然」の項(建設省担当部分)を読んだところ、この著者は、地勢、気象などの、いわゆる「自然」部分と、「治水」の部分とをきちんと分け、整理して書いてました。用字の誤…

体裁・成果・権威

よく誤字を見つけるタチです。 見ようによってはいやな性質で、特技と言うつもりはありません。一種の職業病だと思います。 仕事以外なら「見つけてもさらっと流す」普通の対応をします。 個人が個人の立場でネット上に書くものなどは、たいていの場合、誤り…

飯豊のナラ枯れ

ナラ枯れ*1 のことを少し。 ナラ枯れについては時折、県ごとに「昨年より増えた」「急減した」「隣県から被害が近づいてきた」等の調査結果が発表されます。 でも、移動自由な虫が媒介するものですから、行政区分に意味はありません。 どこの都道府県にとっ…

進歩ということ

官僚にやさしそうな方が次期総理大臣になると決まった今日、*1 タイミングよく、関東甲信越のNHKでこんなニュースが流れました(ネットにニュースがまだ出てないので、記憶に頼って書いてます)。 八ッ場ダムの検討会が開かれ、他の治水方法に比べてダムは10…

東北へ行こう

今月発売のフライの雑誌93号の特集は「東北へ行こう」。読者の寄稿特集です。それぞれの東北への思いが寄せられていました。 私も寄稿…は思いとどまりました。大震災以来、涙もろくてですね(というか元々泣き虫)、東北の川のことを書き始めたら、ひと様が…

藤沼ダムの決壊について

3月21日の「川の日記」で、東日本大震災で決壊した福島県の藤沼ダムについて、「ほとんど堰みたい」なんて書きました。 これ、まるでちっちゃい段差程度、みたいな印象を与えそうです。 が、改めて考えたら、高さ18.5mって、決して小さな構造物ではありませ…

川の流れるところ

たまには川のこと。川の日記ですし。 用事あって飛騨高山のだんさん実家へ出かけた帰り、庄川の支流で、半日ばかり釣りをしてきました。 東海、近畿のフライマンに人気の川だそうです。なるほど、いい感じで石があり、開けてて、フライ向きかもですね。 震災…

岩手・宮城内陸地震と荒砥沢ダム

ふと思い出したので、岩手県二迫川(にはさまがわ)、荒砥沢ダム上流の岩手・宮城内陸地震(2008年6月14日発生)による大規模地すべりについて書いた、2010年11月25日の日記*1の補足を少し。 荒砥沢ダムの概要と、上流の地すべりの規模は以下のとおり。 ●荒…

川、あの川

「川の地図」の水位雨量ページは、宮城県気仙沼地方を終え、西部大崎地方を作業中です。相変わらずのろのろです。 いくつかの観測所が津波に流されたり強い揺れの影響を受けたりして、異常値・欠測が出ているようです。 それでも、このまま淡々と続けようと…

前橋市の水車

twitterでは、駄ツイートの合間に、川に関するニュースを拾ってはリツイートしてました。震災前の話です。*1 少しでも日本の川の現状について、関心を持ってもらえるといいなと思って。 震災前日の3月10日、こんなニュースをリツイートしました。 川に発電機…

藤沼ダム、石淵ダム

だからどうという話ではなく、とにかく記録しておこうと思います。 東北関東大震災で震度6強を記録した福島県須賀川市で、農業かんがい用ダムが決壊しました。これにより下流の家が流され、死者・行方不明者が出ています。 ダム決壊 5棟流出 福島・須賀川 …

釣りに行こうね

落ち着いたらさ 釣りに行こう 東北の川へ 水の音を聞きながら 木もれ日のなかを さかのぼるんだ 運がよければ 木かげの水がくるくるよれて きれいなさかなのかたちになって 顔を出すのを見られるよ 春が来て夏が来て 未来が来たら 釣りに行こう 釣りに行こう…

川漁師 神々しき奥義

日本の川は、テレビなどでしょっちゅう美しい映像を映すような有名な「清流」でも、かなり危機的な状況だと思ってます。 まだ大丈夫だろうと高をくくっていたぶっていると、自然というのは、あっという間に壊れ去るものかもしれないですよ。 川に寄り添い、…

社会的共通資本としての川

「自動車の社会的費用」の著者でもある宇沢氏と、河川工学博士の大熊氏が中心となり、複数の方々の川に対するさまざまなアプローチを、「社会的共通資本」という考え方を軸にまとめた本。 タイトルは地味だし、450ページ近くあるし、東京大学出版会だしで、…

川の名前と読み方

兵庫県に佐用川という川があります。普段はのどかな里川ですが、2009年8月に台風9号で氾濫し、多数の死者・行方不明者を出しました。 当時のニュースで「さようがわ」と読まれていたこともあり、「川の地図」ではそう表記していました。 ところが、ひょんな…

別当川・寒霞渓と新内海ダム

「川の地図」の更新やら訂正やらもせねばと思いつつ、気になっている川のひとつ、別当川のことを少し。 小豆島の別当川にある、内海(うちのみ)ダムの規模は、比較的小さなものです。 しかし、現状では洪水調節容量が小さすぎると、新内海ダムが計画されま…

千曲川のサケ

10月20日、長野県上田市の千曲川でサケが見つかったという報道がありました。メスのサケが、やなにかかって死んでいたそうです。 たった1尾です。 腹に卵はなく、産卵後らしいと。 たくさんサケが上る川はほかにあるのに、なぜたった1尾のサケがニュースにな…

忘れっぽい

先日のハンガリーの「赤い津波」事故は、有害な泥水がドナウ川まで達したとのこと。有毒な物質を含むアルカリ性の泥だそうで、生物が完全に死滅した川もあり、一面に赤い泥で覆われた村々は、もう人間が住むのは不可能なようです。 まさにチェルノブイリのよ…

よその国のこと

「ハンガリーのアルミニウム精錬工場の廃液貯水池の堤防が決壊した」と今日のニュースで知りました。以下は AlJazeeraEnglish が YouTube で配信したニュース。 この濁流が「アルミニウム精錬工場の廃液」です。 化学は苦手ですからその機序はあやふやですが…

ゴミだけで済むか

この前の土日で山形へ行ってきました。釣りです。超渇水で厳しい状況でしたけど、それはそれで楽しかった。 日本全国に広がっているというナラ枯れ病の、一番ひどいところへ行ってしまったらしく、山の惨状に愕然としたりしました。ナラ枯れ病については、ま…

香りについて

今日はお風呂上りに新しいトワレの封を切りました。夜軽くスプレーして、朝にはほとんど消えている、はかない香りです。天然の花の香料は、あっさりしたものです。 しかしこれは街にいる間の楽しみ。川へ行くときには香りは一切なしです。山や川で遊ぶときは…