川の名前と読み方

兵庫県佐用川という川があります。普段はのどかな里川ですが、2009年8月に台風9号で氾濫し、多数の死者・行方不明者を出しました。


当時のニュースで「さようがわ」と読まれていたこともあり、「川の地図」ではそう表記していました。
ところが、ひょんなことで、地元では「さよがわ」と言われているらしいと知り、訂正。
直してから、いややっぱりきちんと調べておいたほうがいいと思い直し、図書館で調べてみたところ、やはり正式名は「さようがわ」であるとわかりました。
関西のイントネーションだと、「さようがわ」は「さよがわ」となりがちなんでしょうね。


で、また「さようがわ」に戻しました。


見苦しくてすみません。
…でも、けっこう難しいんですよ、川の名前や読み方って(ええ自己弁護です)。
途中で名前が変わったり、別名があったり、読み方が二つ三つあったり。川名と読みを載せるために、かなり悩んで調べたのもいくつかあります。


たとえば岐阜県大八賀川という川がありますが、これも地元の人は「だいはちがわ」と言うみたいです。地元の人代表のだんさんに聞いた話ですけど。
「だいはちがわ」じゃ、「が」が一つ抜けてますよね。
行政上はきちんと「が」が二つ入り、「大」は「だい」ではなく「おお」、つまり、「おおはちががわ」という読みだそうです。


全国の川を網羅した『河川大事典』*1っていうのがほしいところです。
ところがこの本、高いの。
オンデマンド本が税込57,750円、CD-ROMだと189,000円。
……………………………(桁が違うよオイ)…………………………………
だからまあ、図書館へ行くわけです。


個人的には、地元で呼ばれている名前、「さよがわ」「だいはちがわ」の方が言いやすいし、親しみが持てる感じです。暮らしの中で呼び習わされた名前って、いいものです。


でも、ここはやはり、「川の地図」に載せるときは行政上の名称、国土地理院2万5千分の1地図に載っている表記、に準拠する線でいこうと思います。
「(一応)正式な読み方」がわかるだけでも、このサイトに少しは意味があるかなと思って。

*1:都道府県の河川関係資料を元データとしているようです。