酔っぱらい和え

通りすがりに街角の物産展をふと見たら、酒粕発見。それも味噌状の。
無造作にビニール袋(一重)に入れてあるだけなので、手に取るといい香りがします。
会津喜多方の「峰の雪」というお酒の粕だそうです。もちろん即座にお買い上げです。


というわけで、酒粕を使った和え物。ちょっと季節外れかしらね。


酒粕が若くて角があるときは、最初に酒粕だけを軽く加熱(湯煎orレンジ)して酒気を飛ばします。
湯煎は酒粕をおたまに入れ、ちょこっとお尻だけお湯に漬けると楽です。



【野菜用-1】

  1. 酒粕を少量の豆乳(なければ牛乳)で溶きのばし、塩で味を調える。
  2. 油(クセのないもの)を加える。
  3. 野菜を和える。

酒粕:豆乳:油=3:1:1 ぐらい? 酒粕の固さもありまろやかさの好みもありだから、ケースバイケース。
*写真(一番手前)はほうれん草とアスパラガス。いんげんや、千切りにんじんを軽く炒めたものなど、色の濃い野菜に。


【野菜用-2】

  1. 酒粕と味噌を1:1で合わせたものを、みりんで溶きのばす。

*うるい、こごみ、たらのめなどの山菜や、大根、焼きねぎなどの色の薄い野菜に。


【菜の花用(ってこともないけど合うのよね)】

  1. 「野菜用-1」に、からしを加える。


【魚介類用】

  1. 酒粕にレモンの絞り汁を加えて練る。野菜用より少し固めに。
  2. 塩と、ひとつまみの砂糖で調味(砂糖は隠し味程度)。
  3. 魚介類をあえる。
  4. そのまま半日ぐらい冷蔵庫で休ませる。

*薄切りのタコやイカ、エビ、アオヤギ、あるいはカマボコなどに。
*レモンの代わりにゆずでも。皮のみじん切りorすりおろしを少量加えたり。
*あれば塩漬けレモン(またはゆず)の漬け汁を使ってもOK。



酒粕の保存
余った酒粕は冷凍保存します。
カチカチはならないので、まんま冷凍してもいいですが、適当に小分けして保存しておくと、使うときに楽。

ラップでサンドして菜箸で筋目を付ける、「ひき肉の冷凍保存」方式で保存。

「発電」という「目的」

震災以来、再生可能エネルギーって言うのかな、小水力発電みたいなのがトレンドです。
おおむね前よりはいい傾向なのかもしれません。メガソーラーとか、わけわかんない事業もたくさんありますが、まあそれも過渡期として。
が、「発電」が、変な錦の御旗になりかねない、と思ってしまうわけですよ。こういう記事を見ると。

 木曽郡南木曽町は14日、国土交通省多治見砂防国道事務所(岐阜県多治見市)と、町内の砂防ダムを活用した小水力発電に関する協定を結んだ。2012年度に発電所や送電線などを設置し、13年度には稼働の予定。小水力発電施設を土砂流出の多い渓流に設置する際の、維持管理の問題点などを探る実証実験をするのが目的だ。同事務所によると、国と地方自治体が協力して小水力発電事業を進めるのは全国初という。
 砂防ダムは、南木曽小学校脇を流れる梨子沢(なしざわ)の約400メートル上流にある。計画では、直径20センチの導水管を設置し、砂防ダムから取水して下流に設ける小水力発電所に送る。約20メートルの落差を生かして水車を回し、発電する。
 最大出力は4・6キロワット。一般家庭11世帯で消費する電力量を発電できるという。電力は土石流監視用のカメラに使うほか、発電所から送電線を延ばし、南木曽小学校の街灯や周辺の公共施設で使うことを検討している。
 この日は町役場で調印式があり、宮川正光町長と今井一之所長が協定書に署名した。協定では、国が発電所や導水管、送電線などの設置費用を負担し、電力を無料で供給することなどを定めている。
 宮川町長は「砂防ダムの価値を高める事業だ」。今井所長は「この事業がモデルになって砂防ダムを活用した小水力発電が広まることを期待したい」と話した。
(2012年3月15日/信濃毎日新聞/信毎Webより)


「この事業がモデルになって砂防ダムを活用した小水力発電が広まることを期待したい」という言葉がおそろしい。
砂防ダムや小さな堰堤も含め、利水や治水、治山その他がダムの存在理由として弱まった場合、今度は「発電」を加えれば、俄然有利になるんですもんね。
原子力よりいいでしょう、と。


逆に、かつてダムが環境によろしくないと述べた某論文の中に、「原子力などを安全に活用し」みたいなことが書いてあったのも、思い出しました。


ビジョンを描くって難しいですねと、ほとんど未来のない身で思うのでした。

I Like It Like That / Hot Chelle Rae


「トゥナーイ♪トゥナーイ♪ って曲がほしいんだけど」
という、だんさんのリクエストにより、SoundHoundで検索してお取り寄せした1枚。
おぢさんはダウンロード1曲買いなどしないので、アルバムCD買いです。
ちなみに「トゥナーイ♪トゥナーイ♪」は2曲目の「Tonight Tonight」。


いつも音楽の好みは微妙に違うのですが、これは私もiPodへ入れました。
いいなと思ったのは1曲目、ラップで New Boyz が加わった「I Like It Like That」。
若い若い、かかとの軽い発音で、「Missed my ride home, lost my iPhone」などと歌う、今っぽさが楽しい。

おばちゃん用簡単スマホ

昨年暮れ、ガラケーからスマホに替えました。
auが、「タダでくれてやる」と言うもんですから。
今さら写真出すほどの最新機種ではないんですけどね。



珍しいクレイドル付き(コネクタ開閉しなくてすむから防水性能キープのためにはよさげ)。
ケーブルもサービスで付けてくれました。
ボタンのあたりがなんとなし「簡単」っぽいデザインですね。
写真は「auケータイ探検隊」からの借り物です。


韓国製のMIRACHという、おばちゃん用簡単スマホです。
「初心者でも使いやすい」云々って宣伝文句、要はそういうことでしょ。
それぐらいは、おばちゃんにもわかるのよ。
ユーザーはイ・ナントカっていう韓流スターの壁紙をダウンロードできるってことからも、わかるのよ。


7月までは、800MHzケータイを使う予定でした。
持ち歩きものはPalmでできる程度のことができればよくて、スマホには興味なかったんです。
長年のMac使いですが、iPhoneも同様です。


PalmHyperCardの頃のMacのごとく、フリー(これはタダという意味じゃないです)な楽しさが多少でもあるならば、OSがAndroidだろうと何だろうとかまいません。
Palmインターフェイス作ってたマティアスなんたら氏がGoogleへ行ったという話も、ちょろっと覚えてましたし。


また、「タダでやるんだから文句言うな」的なスペックなら、やはり替えなかったでしょう。
しかし、この簡単スマホ、OSのアップデートはなさそうだけど、そこそこのスペックで「防水・防塵」「サイズ小さめ」。
だったらもらってあげてもいいかなと・・・手は小さくても態度は大きいですね。
川へ持ってくならG'z oneの赤かな、ちょっと大きいけどな、なんて考えてたもので。
いや、色は関係ないですけど。


お正月に半日かけて、めでたく「電話かけられるPalm」みたいなモノになりました。
なつかしのGraffitiも入れました。
よく「『ふんふん♪ふふ〜ん♪』っていう曲がほしいんだけど」って言ってくるだんさんのために、SoundHoundも入れました。*1


しかしこういうの作ってる人、「簡単」ってどんなことだと思ってるんでしょう。
この機種の場合、うにゃうにゃ動かない、自由度の低いメニュー画面に切り替えられること?らしいのですが。
慣れない人が使うなら、誰かが設定してあげなければ、意味なさそう。
アプリにしておいて、必要な人が、こそっと入れればいいんじゃないでしょうかね。
プリセットしちゃうから「簡単スマホ」とバカにされ、気の若いおばちゃんたちに嫌われてそうです。


おばちゃんたるもの、必ず気は若い。だからこそおばちゃんなの。
そのへんがわかってない気がしますよ。


そういえば今朝、表通りの美容室の店先に、こんなポスターが貼ってありました。

これからは、「年齢不詳」が新常識!!


これこれ、これぞおばちゃんスピリットですよ。

*1:たまにStreamRipperが間違える、曲名・アーティスト名の検索にも使えますね。

Googleドキュメントでアンケートフォーム

わけあって、アンケートフォームが必要&しかも時間がない、という状況に。
一から書いていく…と、私のことだからモタモタするしなあと、どこかにテンプレみたいなのがないか探しました。


しかし、カスタマイズが面倒だったりエラーになったりで、なかなか「これ」というものがありません。
cgiとは、perlとは、とか知らなくていいの。ちょろっとフォームができさえすればいいの。電子レンジのしくみがわからなくても、冷やご飯の温めはできる、みたいにね。
ただ、それだけなのに。


いろいろ探し回った末、Googleドキュメントにある、ということに気づきました。
テキストやExcelデータのアップはしてたけど、アンケートフォームが作れるとは。


使ってみたら、まあ簡単便利なこと。
フォームを作るのは本当に簡単だし、作ったものはiframeで埋め込めるし、スマホでも見られるし、回答をまたGoogleドキュメントでスプレッドシートとして見られるし、それをExcelなどに書き出せるし。


Googleおそるべし。
こうやって何もかも取り込まれていくのだろうか、と思うとちょっとなんかアレですが。

『奇蹟』中上健次


たまたま古書店で見つけた『奇蹟』を、このあいだから読み始めました。再読です。
某週刊誌に連載中は小学生になったばかりでしたから(嘘)、ずいぶんと久しぶりです。
冒頭近く、産婆のオリュウノオバが、タイチを取り上げる場面。

…女の腹を蹴って生まれてくる生命そのものに違いはない。オリュウノオバはいつも女の腹から顔を出す子に言った。何でもよい。どんな形でもよい。どんなに異常であっても、生命がある限り、この世で出くわす最初の者として待ち受け、抱き留めてやる。仏が生命をつくり出す無明(むみょう)にいて、人を別けへだてし、人に因果を背負わせる悪さをしても、オリュウノオバは生命につかえる産婆として、愉楽に満ちたこの世のとば口にいてやる。


生命は生命である限り断固としてこの世へ生まれてくるものであり、その値打ちは人の裁量など超越したもの。
産婆としてのオリュウノオバの覚悟を語る形を取りつつ、問答無用で生き始める生命の本質を、揺るぎなく表現していると思います。
この後には、こんな一文も。

この世の入口に別けへだてがないようにこの世の出口にも別けへだてがない。


生きるも死ぬも、生命のまま。


同時並行で読まねばならぬ本もありますが、この物語はゆっくり読みたいと思います。

川ニュースの見出しに悩む

川に関するニュースなどをツイートするとき、迷うことがあります。
自分のメモ代わりでも、人目に触れますから、多少考えます。


ニュースソース*1や地域の表示*2がわかりにくいこともありますが、一番の問題は、見出し。
記事のタイトル、あるいはヘッドラインって言うのかな。


まず、「誤字、脱字」や「意味が2通り以上に解釈可能」など。
こういうのは、読むだけでも困ります。
ネット上のニュースは、紙媒体よりも校閲が甘いんでしょうか。


しかし、もっと困るのは、その見出しの付け方自体に悩むとき。
たとえば1月26日の、NHKニュースのネット配信の見出し。

堤防決壊 “震災の激しい揺れで”


これを見て 「東日本大震災で決壊した藤沼ダムに関するニュースだ」 と思うでしょうか。
そもそも、ダムの場合、「堤防」じゃなくて「堤体」では。

農業用ダム決壊 “震災の激しい揺れで”

としなかった特別な理由があるなら、知りたい。
というのは、NHK、テレビの映像ではこんなテロップを放送していたからです。


ニュースの具体的な内容は「同事故について県の検証委員会が調査結果を報告した」というもの。
少なくとも「震災」「ダム」「決壊」の3つがキーワードとして入っていないと、なんか変、だと思います。


まさか、ネット上で「震災」「ダム」「決壊」をセットで見せたくないとか?


同じニュースを扱った各社の記事を比較すると、話の運びから見て、通信社の配信を受けて書かれたっぽいです(通信社名の明示はなし)。
もしそうならば、見出しにこそ各社の姿勢が出るわけです。
新聞社の見出しを並べてみます。

「盛り土締め固め不十分」(読売新聞)
「盛り土の強度低下が原因」大震災で決壊のダム湖朝日新聞
東日本大震災:藤沼ダム決壊…県の管理「問題なし」(毎日新聞


だいぶ印象が違いますね。


そんなこんなでしばし悩んだ末、空撮の映像があることから、NHKのニュースを拾うことに決め、いつもはまずやらない「見出しの改変」をしました。

東日本大震災】藤沼ダム決壊による住民死亡事故 |決壊の農業用ダム 長時間の揺れで上部から崩壊(NHK福島県

前半は私が勝手に付け足したので、一応「|」で分けました。
後半の「決壊の農業用ダム 長時間の揺れで上部から崩壊」はNHKの映像テロップどおりです。*3

*1:内容が通信社の配信らしいのに明示してない、とか。国内ニュースに多いです。この場合はしかたがないので新聞社や放送局の名前になります。

*2:いきなり「県は」「市は」「○○町は」と書いてあっても、他県の人間には何県の話か調べないとわからない、というのも困る。県内向けニュースでも、ネットに流せば他県の人も読むんです。

*3:すぐリンク切れになると思いますが、当該NHKニュースはここ→ http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120126/t10015535151000.html