ゆく河の流れは絶えずして─「動的平衡」


生命は「ゆく河の流れは絶えずして しかももとの水にあらず」みたいなものだという話が書いてある本。ソトコトなどに連載されたものをまとめたものだそうです。
文章中に「ゆく河の…」*1が出てくるわけではありませんが。


著者は、軽く読める科学読み物が上手な方らしく、読み進めるうちに、以前『生物と無生物のあいだ』という本を楽しく読んだのを思い出しました(内容は似たような感じだったような)。


直接関係ない話ですが、若冲を取り上げたNHKの番組で、著者が画家を語ってました。この本にも若冲の鯨と象の絵の図版が掲載されています。きっとお好きなんですね。
絵の好みなど人さまざまですが、たとえば等伯なら、ロスコなら、著者は何を語るでしょう。若冲に惹かれるあたり、科学者なんだなあと思います。