ゆず風味のお惣菜二種

下左の写真はうちで常備している塩漬けレモン*1です。「プリザーブドレモン」で検索すると由来やら作り方がいろいろ出てきますが、私はアバウトに多めの荒塩をまぶして瓶に入れるだけです。



写真左:塩漬けレモン。1、2日で水が上がってきます。冷蔵庫で長期保存OK。
写真右:塩漬けゆずの副産物。ゆずの種は捨てず、洗って水気を拭き、ホワイトリカーに漬けます。*2 すると種に含まれるペクチンがとろんと溶け出し、ゲル状に。かなり保湿力の高い化粧水になります。


塩漬けレモンって調味料としてすごく重宝なんですよ。ドレッシングや魚・肉の風味付けに、あるいはみじん切りを冷や奴に乗せたり、蒸し肉に添えたり。
材料はシンプルですが、「レモン+塩」で想像する味にプラスアルファのうま味が出ます。本来はモロッコ料理に欠かせないものらしいですね。


しかしこれ、日本人としてはゆずでやってみたくなりますよね。私もやってみましたよ。予想どおり、レモンよりも強くえぐみが出ました。そのまま冷や奴に乗せるような用途には向かないようです。


でも、塩漬けゆずにも生きる道は必要だ。ということで、塩漬けゆずを使った簡単なお惣菜二種。いや、無理に塩漬け使わなくても、生ゆずでできますけどね。


写真のごぼうは生ゆずで作ったものです。うちでは定番のお惣菜で、おせちにも入ります。ごぼう料理の中では一番好きです。
さわらは写真がひどすぎる…けどおいしいのよ。


ごぼうのゆず風味

  1. ごぼうは斜め薄切りしてゆでる。
  2. 密閉容器に昆布だし、刻んだ塩漬けゆずと漬け汁を加える。
  3. ゆでたてのごぼうを熱いうちに2に加え、即座に蓋をする。
  4. そのまま置いて、さめたらできあがり。

*本来の漬け汁は「昆布だし+塩+生ゆずの皮+絞り汁」。「昆布茶+乾燥ゆず」でも代用可。


●さわらのなんちゃってかぶら蒸し

  1. さわらに薄く塩をして小1時間置く。
  2. かぶをおろして軽く水気を切り、片栗粉少々、みじん切りした塩漬けゆずを加えて混ぜる(味が薄ければ塩で調整)。
  3. 油を引いたフライパンで、さわらの上になる方から焼く。
  4. 返したら、2のかぶおろしを乗せる。
  5. 適量の酒を回し入れ、蓋をして蒸し焼きする。
  6. さわらに火が通ったらできあがり。

*かぶは大根でも。本来のかぶら蒸しは「かぶおろし+卵白+酒+塩」を乗せて蒸し、くずあんをかける上品なお料理。

*1:普段はあまり気にしませんが、こればかりは国産の無農薬ものを使います。

*2:消毒用アルコールや水を使う場合もあり。