原始の神社をもとめて―日本・琉球・済州島




韓国の堂(タン)、沖縄の御嶽(うたき)など、いわゆる神社のルーツを巡る旅と考察の本。


私は堂も御嶽も見たことがないですが、なるほど神社の原初のかたちはこうだったかもと思わせる、興味深い内容でした。
私の祖父はとある小さな神社の神職で、山奥にある、これまた小さな「山の神」の祭りもやってたんですが、この山の神様の祠の周りの雰囲気を思い出しましたよ。
山の神様は山そのものがご神体で、祠は形ばかり。周囲は鬱蒼とした森でした。懐かしい。


そういえば、先の連休に帰省したついでに瀧原宮にも参ってきました。
天照大御神を祀るお宮ですが、実際に行くとお伊勢さんと同じく、もしかしたらお伊勢さん以上に、「周囲の森がだいじ」って感じがひしひしとする場所です。
こういう場所に神様を感じて祀る気持ちの原型が、堂や御嶽なのかもしれません。