新聞に連載された文章をまとめた本。タイトルは「伊勢」ながら、熊野にも多くページを割いています。
戦国時代に長く途絶えていたお伊勢さん
*1 の
遷宮*2を復活させたのが仏教の人々だったという話には「なるほど」と思いました。
というのは、お伊勢さんに年越し参りをすると、お宮の前で、年明けと共にお経を上げる人々がいるのですよ。へえ、と思ったものですが、歴史の中に理由があるのでしょうね。
お伊勢さんも熊野も、神仏の区別なく、ましてや
国家神道などとも本来はかかわるものではなく、人々に護られてきた日本の源流、という感じがします。