公共事業のはじっこ

だんさん実家の所有地のはじっこが、お国の公共事業のはじっこにひっかかることになりました。
これ聞いた人は例外なく「えっ、じゃあ、補償金ガッポリ?」って話に。


そんなうまい話じゃありませんて。
まったくの他人事なら、私もそう思うだろうけど。
「公共事業で土地収用→補償金ガッポリ」って、日本人の中では一直線なんだなあと改めて思いますね。


公共事業といっても派生的なものだし、引っかかる土地はわずかな面積で、しかも地目はほぼ原野。
補償金なんてスズメの涙でしょう。
そのための説明会やら何やらで、今年はだんさんが田舎へ帰る率がアップしてるから、逆に結構な出費ですよすでに。帰省のたびに釣りにも行くのは置いといて。


しかし、だんさんから伝え聞く「お役所の人」の仕事の進め方が、まさしく私のイメージどおりの「お役所の人」なんですね。妙に感心してしまいます。


たとえば、判断の基準になる地図に「水路」と書かれているのに、現況で水路が見あたらない場合。

「(お役所の人、地図を指さしながら)ここに水路がありますね」
「見てのとおり、水路なんてありませんけど?」
「いやっ、でも、ここに水路と書いてあるので」
「ガキの頃からここで遊んでますけど、水路なんて見たことないですよ」
「いやいや、しかし、地図に…」
といった感じ。
あくまで書類どおりに進めたがると。
「役人とは、書類と手続きの人である」という、私のイメージとぴったり一致です。


別の県で土地開発関係の部署にいた方に聞いた話ですが、地図と現況が違う場合、裁判所に書類を出してどーたらこーたらと、また煩雑な手続きがあるそうです。
どうも、それを避けたいみたいです。


んー、心情的にはわからないでもないけど。


地権者じゃない私は口出ししませんが、いい機会だから、今後この公共事業がどう進んでいくのか観察させてもらおうと思ってます。