謎のヴァイオリン




グァルネリ・デル・ジェズと思われる謎のバイオリンを巡る冒険?
…なんですが、話の途中で、謎解きがあっさり済んでしまいます。あとは、すべてわかっている顔の主人公が、ヴァイオリンをさらっと取り戻すだけ。


どうも、裏社会にまったく縁のない育ちの良い人が、清濁併せ呑むような男に憧れて書いたような気が…。登場するマフィアなどに、全然リアリティないですし。


デル・ジェズやストラディバリウスに関して基礎知識があれば、それだけで少しは楽しいかもしれません。
しかし、名器と言われるヴァイオリンの取り扱いに関して、こんなことが行われているとは知りませんでした。そのあたりは素直にびっくり。